コーヒー豆の保存方法

投稿者: | 2012/04/26
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みなさんは購入したコーヒー豆をどのように保存していらっしゃいますか?

冷蔵庫?冷凍庫?バキュームパッキング?
これらの保存方法は、もしかしたらコーヒー豆の劣化を早めているだけかもしれません。

イギリスのHASBEAN COFFEEがおもしろおかしく動画で紹介してくれていますので、
英語ですがわかりやすいほうだと思います。是非ご覧ください。

簡単に、日本語で解説したいと思います。

■冷蔵・冷凍はNG

冷蔵・冷凍庫から出し入れする際に、コーヒー豆が吸水・脱水を繰り返すのが良くないようです。
小分けにするなどしてそういう状態を作らないか、何かしらのボックス等で
水分が移動しない状態にしておくのであれば、個人的には問題ないと思います。

 

■バキュームパックはNG

コーヒー生豆の保存で大きな成果をもたらしているバキュームパックですが、
焙煎コーヒー豆をバキュームパックするのは頂けません。
コーヒー豆内部に気体で存在するコーヒーの香り成分を一緒に吸いだして、劣化を早めることになってしまいます。

 

■保存のポイントその1:乾燥した場所

コーヒー豆が外気との関係で吸水・脱水を繰り返すことはできるだけ防ぎましょう。

 

■保存のポイントその2:温度の低い場所

コーヒー以外の食品でも、熱くなる場所に保存する、というのは考えにくいですよね。
常温以上の温度になるところには置かないようにしましょう。

 

■保存のポイントその3:外気にできるだけ触れない

前述の内容と関連するのですが、ワンウェイバルブ付きの保存袋は、
外から空気が入り込むことを防ぎ、コーヒー豆の放出するガスを適度に逃がしてくれるので、
できればワンウェイバルブ付きの袋 を利用するのが好ましいと思います。

 

■保存のポイントその4:遮光

直射日光が当たると温度が上がってしまいますし、紫外線はコーヒー豆の劣化を早めます。
直射日光が当たらない容器、場所に保存しましょう。

 

◆コーヒーを美味しいまま、長く楽しむために◆

まずは大前提ですが、コーヒーはホールビーン:豆のままでの購入を個人的にもおすすめします。
コーヒー豆は粉に挽いてしまうと表面積が増え、コーヒー豆の含んでいる気体の成分を、豆のままの状態に比べると恐ろしい速さで外気に放出していってしまいます。 どこかのロースターさんがおっしゃっていましたが、「コーヒー豆はフレーバーのカプセル」。コーヒーを自宅で楽しみたいとお考えの方はぜひコーヒーグラインダーを一緒に購入されることをおすすめします。

そして、コーヒー豆を購入したロースターさんが焙煎コーヒー豆をどんな袋で渡してくれるか、というのがひとつ重要なポイントになりうると考えています。私がプライベートのコーヒーを購入するロースターさんの多くは、アルミ蒸着フィルムのチャック&ワンウェイバルブ付きの袋で販売しているところです。なぜならコーヒー豆の品質に気を遣っていることが伺えますし、なによりその袋のまま高温にならない・直射日光の当たらない場所においておけばいいので、保存するのが大変楽だからです。

さらに、いかに適切に保存していたとしても、保存袋の開け閉めを繰り返すとどうしても徐々に劣化していきますし、長期(1ヶ月以上)にわたって保存すると、やはり劣化を避ける事はできません。個人的には焙煎されてから2~3週間の内に飲みきってしまうのが、美味しいコーヒーを美味しいまま味わうコツだと思っています。ということは、その期間で自分がどれだけコーヒーを飲むのか、ということを把握しておく必要があるでしょう。私の場合は毎日エスプレッソ・カプチーノに加えて、フレンチプレスやドリップを飲む日もあるので、1日50g前後のコーヒー豆を使います。よって2週間分は約700gとなり、コーヒー豆を買うときは600~750gの範囲で買うようにしています。

私はかなり飲む方なので、これくらいのペースだと月2回平均で、コーヒー豆を買っていることになりますね。
それほどでなくても、こうやって適切な量を適切な時期で飲みきれるようにコーヒーを購入することで、いろんなコーヒーを楽しむことが出来ますので、ぜひ一度、自分がどれくらいの期間で何gコーヒーを使っているか計算してみることをおすすめします。

せっかく美味しいコーヒー、美味しいコーヒーのまま飲んであげたいですからね。

 

Enjoy your coffee by keeping coffee fresh!