カッピングを知っている人には、今回のエントリーは不要かもしれませんが、
まだスペシャルティコーヒーを知ったばかりの方には役立つかも、と思って書いてみようと思います。
まずは以下の動画をチェック!
「なんとなく美味しい」「なんとなくいつものコーヒーと違う」
そんなところから普通のコーヒーとスペシャルティコーヒーの違いに気づき始めていく方が多いのかな、
と感じています。
でもそこから具体的に「こんなフレーバー」「こんなアシディティ」「こんなマウスフィール」とコーヒーの特徴を捉えていくのはおそらく簡単ではありません、というかそんなに簡単だとしたら自分がこれまで必死に勉強してきたのはなんだったんだろう、と思います(笑)。
ただ、カッピングでも、ふだんのコーヒーを味わうときでも、コーヒーの味の捉え方は基本的に変わらない、
とも思っています。それはどういうことかというと、「意識する」ということ。
■コーヒーの印象を決める要素はいくつかある
ただ単に「コーヒーっぽい味」がする、というコーヒーが好きな方もいるかも知れません。
でも少し考えてみて欲しいのは、「何をもってコーヒーの味」とするのか、ということ。
コーヒーの味を印象づける要素は、1つではありません。
たとえば前述の動画の中では
1.アロマ:香り
2.ボディ:口の中で感じる液体の感触、重み
3.アシディティ:酸味
4.フレーバー:味と香り
5.フィニッシュ:後味
という5つの要素を挙げ、それらを自分の中でカテゴライズして、表現することをすすめています。
例えば「フルーツっぽいフレーバーだな」と思えば、次は「どんなフルーツだろう?」というように、意識して一歩進んで考えてみよう、というわけです。
私は仕事だろうとプライベートだろうと、どうしてもカッピングのときのフレーバープロファイルをベースにしてコーヒーを味わってしまうことが癖のようになってしまっているのですが、プライベートの時は点数は頭の中から外して、上記で挙げたようなコーヒーのフレーバープロファイルのほうを重視して捉えるように、頭を切り替えてコーヒーを飲むようにしています。こう書くと難しい顔してコーヒーを飲んでいそうですが、決してそんなことはありません、念のため(笑)。
■楽しんで、いいところを探して
IMG_0108 / counterculturecoffee
スペシャルティコーヒーを楽しむこと、これが結局一番大事なことなんだろうと思います。
このコーヒーにはこんな魅力があって、それはこんなふうに作ったからあらわれてくる、 こういうことってプロの間だけではなくて、一般のお客様にこそ感じてもらう価値があると考えていますし、実際そういう部分をはっきり感じてもらえるレベルのコーヒーも徐々に増えてきています。
まずはコーヒーやコーヒー豆を購入してお店が、どんな味の表現をしているのか、チェックしてみてはどうでしょうか。
そして、「本当にそんな味があるのかな?」と探してみてはどうでしょうか。きっとそうすることで、今まで意識していなかったコーヒーの味、たくさんのフレーバープロファイルに気づき、もっと豊かな気持ちでコーヒーのある時間を過ごせるようになるのではないかな、と思います。
自分はこう感じる、ということを店頭のスタッフさんとお話すれば、きっと応えてくれるでしょうし、もしかしたらあなたの好みのコーヒーを探してきてくれるかもしれません。もっと知りたいと考えるなら、お店が開催しているテイスティングセミナーや試飲会、カッピングセミナーやパブリックカッピングなどに出かけてみれば、きっとまた新しいユニークなコーヒーとの出会いがあることでしょう。
あなたが手にしたコーヒーが、新しい味覚をひらいていってくれますように。
Enjoy your coffee by beingconscious of the taste!