12月のコーヒー、2010年のコーヒー

投稿者: | 2010/12/31
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今月は丸山珈琲さんからの購入でした。
■グラン・クリュ
・ 2010グアテマラCOE2位ロスマ
・ホンジュラス グレゴリオ・マルティネス
・ケニア・テグ
■ストレート
・コスタリカ カバーニャ
・コスタリカ ドン・マーヨ
以下、簡単に印象をご紹介。
グアテマラCOEロスマ、これはやはり素晴らしい!
花のような香り、柑橘類やピーチやアプリコット、マスカットを思わせる酸味、複雑なフルーツの甘さが長く続き、白ワインのような、完熟したコーヒーの素晴らしいフレーバーを感じます。とてもバランスが良く、滑らかで緻密な舌触りもあります。 グアテマラの高品質なコーヒーが取れるエリアのひとつ、ウエウエテナンゴの素晴らしいコーヒーです。
Cup of Excellence 2010 Guatemala WinningFarms

ホンジュラス、グレゴリオ・マルティネスは赤ワイン、ダークチェリー、トロピカルフルーツ、ミルクチョコ等、華やかで複雑なフレーバーがあり、柑橘類や、チェリーを思わせる酸味です。ベルベットのような舌触りもあり、蜂蜜のような甘さが長く残る。 こんなホンジュラスがあったんだ、という驚きと感動がある、素晴らしいホンジュラスのコーヒーです。「コーヒーの扉をひらこう」には、このグレゴリオさんのエピソードもあり、この本を読んでいると、感動もひとしおに感じられます。
ケニア・テグは先月は横井珈琲さんから、今月は丸山珈琲さんから購入しました。
<参照リンク>

11月のコーヒー – 琥珀色のウタカタ
さて2010年も終わり、ということで、今年印象に残ったコーヒーについて書いてみたいと思います。
今年はいつになく、シングルオリジンの魅力に魅せられた一年でした。
最も購入したのは、コスタリカ、エルサル・デ・サルセロ。3回にわたり購入しました。
それだけでなくコスタリカのコーヒーはシンリミテス、ブルマス、ラ・リア、カバーニャ、ドン・マーヨ、エル・ドラゴンといった、ウェストバリー、セントラルバリー、タラスの素晴らしいロットを楽しむことができました。
今回購入したカバーニャ、ドン・マーヨは、10月のカッピングセミナーでも登場していたコーヒーで、タラスの特徴であるワイニーな印象や、リンゴを思わせる酸味の印象が感じられます。特にカバーニャはそのマウスフィールが固体のようなクッとひっかかる、厚みのある滑らかなマウスフィールがあり、「エスプレッソにいいかもね」、という話が持ち上がったコーヒーです。
今回購入したカバーニャはやや深煎りのローストだったのですが、これは、はい、エスプレッソで楽しみたいと思います!
<参照リンク>
丸山珈琲さんのカッピングセミナーに参加してきました。

ひとつの国や地域に絞って、複数の農園別にコーヒーのテロワールを楽しむ、そんな楽しみ方もアリですね。2011年は、もっともっと広がってほしいな、と思います。
同じ農園の生産処理違いや、品種違い、同じコーヒーのロースト違い、幅の広い、スペシャルティコーヒーならではのコーヒーの楽しみ方が少しずつ広がってきた、そんな2010年だったように思います。
それもこれも、コーヒーを作っている生産者、生産者と信頼関係を結んで日本まで持ってくるバイヤー、そして焙煎するロースター、抽出するバリスタがいてこそです。そんなつながりに感謝しつつ、来年も素晴らしいコーヒーに出会いたいと思います。
それでは皆様、良いお年を!