カップ・オブ・エクセレンス(以下COE)。
言わずと知れた最高峰のコーヒー品評会プログラムです。
入賞したコーヒーは全世界同時オンラインオークションにかけられ、
落札された金額のほとんどが農家の手に渡る、という仕組みになっています。
2013年COEオークション結果
ここまで行われたオークションは、ブラジル・レイトハーベスト、
コロンビア、ホンジュラス、コスタリカ、エルサルバドル、グァテマラ、メキシコ。
以下のリンクからそれぞれのオークション結果を見ることができます。
■ブラジル・レイトハーベスト:Brazil Late Harvest 2013 – ACE
■コロンビア:Colombia Program 2013 – ACE
■ホンジュラス:Honduras Program 2013 – ACE
■コスタリカ:Costa Rica Program 2013 – ACE
■エルサルバドル:El Salvador Program 2013 – ACE
■グァテマラ:Guatemala Program 2013 – ACE
■メキシコ:Mexico Program 2013 – ACE
お気づきになりましたでしょうか?
「何がおかしいの?」という方は、1位のロットを落札している会社名にご注目ください。
そして余裕があれば、過去の落札会社名も見てみてください。
そう、今年開催されているCOEオークションで1位を落札しているのはなんとなんと、
“UCC Ueshima Coffee Co., Ltd.”。UCC上島珈琲株式会社です。
UCC上島珈琲がCOEチャンピオンロットを落札する意味
公開情報なのでまぁ、特にこのことに関して言及することは問題ないとは思う
のですが、UCCのような大企業がCOEを落札することにどんな意味があるのでしょう、
と考えずにはおれません。
もちろん、COEのルールに則って参入しているはずですので、別にCOEのチャンピオン
ロットを落札していることを悪く言うつもりは全くありません、念のため(笑)。
ただ、リスクを承知で勝負している中小企業(もしくはその合同グループ)からみた
1ポンドあたり$20の感覚と、大企業からみた1ポンドあたり$20の感覚って、
全然違うと思うんですよねぇ…
どうやらUCCグループは今年で80周年を迎えられるそうで(おめでとうございます)、
その記念的なものの一環なのかなぁ、と推測しています。
とりあえずこのあとのオークションにも注目
さてさて、今年のCOEオークションはどうなっていくのでしょうか。
今年も中米ラッシュが終了し、残すところはアフリカ、ルワンダ・ブルンディ。
そして個人的には、COEロットが入港したあと、UCCがどういうプロモーションを
かけてきて、どういう風にCOEチャンピオンロットを売って、トップオブトップの
スペシャルティコーヒーに対してどういう姿勢で取り組んでいくのか、楽しみにしています。