セミコマーシャルマシンやコマーシャルマシンを購入するとたいてい、
シングルとダブルのポルタフィルタ、フィルタバスケットが付属しています。
しかし様々な要因から、
シングルフィルタを使う機会はそうそうないユーザーが殆どなのではないでしょうか?
私もその例に漏れず、シングルフィルターを持て余していたのですが、
■ネイキッド加工いたします。-ヴォアラ旨珈琲研究所(ヴォアラコーヒーBlog)
■ネイキッド加工いたします。-バリスタの味方塾(ヴォアラ竹元さんBlog)
ということで、鹿児島のヴォアラ珈琲さんにコンタクトを取り、ポルタフィルタを送ると、
代引き¥7500でネイキッド加工してもらえる!とのアナウンス!!
たまたま欲しいなぁと思っていた矢先だったのでいそいそとオーダー、
使っていなかったシングルフィルターを送付し、先日自宅に戻ってきました。
じゃん!
やはり職人仕事、綺麗に処理されています。
水平にカットされているので、きちんとタンピングで力がかけられます。
また、意外だったのは素材の相性か、グラインダーフォークへの食い付きがいいことです。
そのおかげで滑ったりはせず、ドーシングは思ったよりやりやすいです。
そして何より軽い!ノーマルのポルタフィルタが相当重く感じます。
金属がごっそり削られているので、まぁそれは当たり前のことなのですが、
ネイキッドばかり使っていると、持ち直したときに相当の違和感があったり…(笑)
上の写真の状態は、あまりいい感じではないですね。
均等ではなく、フィルタの周辺部から抽出が始まっている状態になっています。
ネイキッドポルタフィルタ( ボトムレスポルタフィルタ )を使っていると、
エスプレッソの抽出状況が明確に視認できるため、
良い抽出、悪い抽出が、カップやスパウトから見える抽出状態だけでなく、
ポルタフィルタ内部の抽出イメージで正確に捉えられる、というメリットがあります。
最初はそりゃ、もう、飛び散る飛び散る…
抽出速度はほとんどメッシュ(グラインドの粒度)で決まるので、
じゃぁタンピングは何のためにあるの?と疑問に思っていたのですが、
抽出を均等にするためなのだと腹で理解しました。ボトムレス恐るべし。
となると今度はタンパーが気になってくるわけで!!
また新たに、エスプレッソ抽出技術に対する思考の扉が開いてきました。
タンパーは今現在、REGBARBER 57.5mm Flat を使っているのですが、
果たしてこのままでいいのか?とか、ドーシング後のレベリングはどうしたらいいか?とか、
とても興味深いファクターなのですね。
角度が悪いですが、これは良い感じの抽出!
久々に、エスプレッソ関連で可能性が開ける感覚を味わいました。
この場を借りて、加工に関係してくださった人々に感謝申し上げます。ありがとうございました!
そしてしっかりした検証を行うためには、適切に焙煎されたスペシャルティコーヒーが不可欠です。
それらが普通に手元にあることが本当に喜ばしいですね!本当に、いい時代だなぁと思います。
ではこれからもスペシャルティコーヒー消費の末端で、欠損の無い抽出に励むとしましょう!