◆Esmeralda Special 2011
今年も、パナマ・エスメラルダ スペシャルのオークションが行われました。
結果は以下。
■Esmeralda Special Internet Coffee Auction – Stoneworks.com
少し前まで、最高値を付けていたのはアメリカ・スタンプタウン
だったように記憶していますが、今回は日本の企業ですね。
最高値は1ポンド(およそ453g)あたり53.50ドル(およそ4,382円)。
一杯いくらになるんだろう…
パナマ・エスメラルダについて詳しい記事は以下。
■パナマ エスメラルダ・ゲイシャ
最安でも1ポンドあたり14ドル近辺の価格がついており、
これをカップオブエクセレンスに当てはめると、
近年だとシングル入賞したロットと同等程度の価格がついています。
カップクオリティまで近いかどうかは保証しませんが、
カップクオリティとブランドの相乗効果で
この値段まで上がっている、ということは把握しておいたほうがいいでしょう。
◆最近のゲイシャ種
エスメラルダ事件によって脚光を浴びた「ゲイシャ」ですが、
現在はパナマはもちろんのこと、
中南米各国での生産が本格的にスタートしているようです。
特にコスタリカ、コロンビアといった導入の早かった国が、
そろそろ出荷できるだけの体制ができつつあるようです。
エスメラルダに近い標高や気候、土壌があった場合、
ゲイシャ独特のフレーバーが生まれることが期待できます。
エル・インヘルトのパカマラもそうですが、現在世界各国で、
その土地に合った品種、特にフレーバーに優れた
ゲイシャ、モカ、ブルボンといった品種を栽培する動きがあるようです。
これらの品種は、確かに特定の環境下では、驚くほど
多様で感動的なフレーバーをもつコーヒーが採れる可能性があります。
しかしながら生産性が低い(カツーラ等に比べて低収穫)ので、
やはり価格は上がってくることが予想されます。
いよいよスペシャルティコーヒーも
次のステージに上がってくるか、という気がします。
コーヒーの多様性の夢に、胸が膨らみます!