「良いコーヒー」ってなんだ、「素晴らしいコーヒー」ってなんだ。

投稿者: | 2014/08/18
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この記事、最初は「良いコーヒー」と「美味しいコーヒー」で書こうとしていました。
しかし書いているうちに「美味しい」は定義できない、という壁にぶち当たりまして(笑)、
確かに書けば書くほどそのことが浮き彫りになってくるので、その言葉は使わないことにしました。

そして「良いコーヒー」という言葉が生まれたのと同じ方向性で考えるなら「良い」
の先は「素晴らしい」だろう、と考えたので、上記タイトルとなりました。
どうしてこんなことを考えたのかというと、いつまでも「良いコーヒー」という定義に
立ち止まっていてはだめだろうと、前回の記事で挙げたような、今まで私が触れてきた
スペシャルティコーヒーの数々を思い出しているうちに思ったんですよね。

と、いうわけでどういうわけなのか、お話しようかと思います。


 

良いコーヒー

これはですね、カフェ・バッハの田口氏が仰っていることに異論はないです。

欠点豆がハンドピックによって取り除かれているもの。
煎りむらや芯残りのない適正な焙煎が施されているもの。
焙煎したての新鮮なもの。
via from http://www.bach-kaffee.co.jp/profile/baisenTech.htm

上記の条件を満たしているコーヒーを売るお店であれば、ほぼ間違いなく
「良いコーヒー」といえるコーヒーに出会うことができるでしょう。
突っ込みどころのない、完成された定義だと思います。

 

素晴らしいコーヒー

上記「良いコーヒー」の条件を前提として、「素晴らしいコーヒー」といえる条件は
あるのでしょうか。

欠点豆が無く、適切な焙煎が施された、新鮮な焙煎豆が複数種類ある、と考えた場合、
それらの違いは何によって違いが生まれるのでしょうか。それはいうまでもなく
生豆(なままめ)によって違いが生まれる、ということになるはずです。

たとえば同じ農園の生豆でも、収穫時期で違いがあるかもしれません。
区画で違いがあるかもしれません。品種で違いがあるかもしれません。
その色々なところで生まれた違いこそが、そのコーヒーが「良い」のか
「素晴らしい」のか、ということの分かれ目になるのではないでしょうか。

そしてこれは、スペシャルティコーヒーという概念が提唱されたとき、SCAAや
COEによるカッピングフォームが生まれたときと、同じような考え方なのでは
ないでしょうか。

 

スペシャルティコーヒー・ジェネレーション