2011年8月5日に行われました、ジャパンカップテイスターズチャンピオンシップ
東京予選のレポートをお届けします。私も今回は選手として、この大会に出場してきました!
◆JCTC2011
■ジャパン カップテイスターズ チャンピオンシップ (JCTC)
“海外ではスペシャルティコーヒーの基本であるカッピング技術を競技化し、広めるために、カップテイスターズチャンピオンシップが開催されております。2009年の世界大会(ケルン開催)には日本からも選手が参加し、後藤選手が世界第3位となりました。 そこで当協会では2009年9月に世界大会に向けての代表選手選考会を兼ねた、第1回目のジャパンカップテイスターズチャンピオンシップ(JCTC)を日本で初めて開催し盛況裏に終了いたしました。
カップ テイスターズチャンピオンシップでは選手ごとに8の問題が出題されます。この問題ごとに3つのカップが置かれており、3つのカップの内1つだけが違う産地のコーヒーが入っております。この違う産地のカップを「カッピング」と呼ばれる手法を使って当てるのがカップ テイスターズチャンピオンシップ競技です。
競技は各設問1分ずつ、計8分以内に正解した数が一番多かった選手が優勝となりますが、正解数が同じ場合は全問解答するまでにかかった時間が一番短い方が優勝となります。そのため1つのカップを5秒程度で判断するなど、スピード感が重要となります。”
JCTC予選の抽出は、カッピング方式です。
以下は今回の予選のレギュレーション。
4分後ブレイク
12分後開始
10g/166cc
正解数の多い人のタイム順で、準決勝進出者が決定します。
ちなみにこの抽出条件は、私の感覚では少し濃く、少し温度が高いです。
使用されるコーヒーの情報が公開されていました。
ただしこれらすべてのオリジンを使っているかどうか、
またどういう組み合わせで並べているかはシークレットです。
◆予選結果
結果からいうと私は7/8正答、タイム3分27秒でした。
独自にキャッチした情報から8/8正答者のタイムレースになるであろうことが予想されたので、少々焦ったことが敗因といえば敗因でしょうか。準決勝に進出した人たちの結果を見てみると、もう少し時間をかけてでも、もうひとつのセットを確認していれば…という後悔が頭をよぎります。
以下は準決勝進出者!
■2011年 準決勝進出者
この大会は今年で3回目を迎えるのですが、その間にものすごくレベルアップをしていますね。
今後予選通過できるラインは8/8正答、かつ4分台のタイムまで、になるでしょう。
◆カッピング・スキルとは?
カッピングでお湯を注いでから12~13分、という温度帯は、カッピングをやったことのある方はご存知かと思うのですが、感じられる印象は―通常の日本人の感覚では―、あまり詳細なものではありません。
これは私も練習の時から意識していたことで、カップテイスターズチャンピオンシップでは、フレーバーとアシディティを主眼において判断することがポイントだと個人的には考えています。
コーヒーの産地・標高・収穫時期によるテイストの違いは、コーヒーに携わる人間は、それらの違いをカップから感じられる能力が必須になります。しかしそれらの違いについては高品質なコーヒーにおいて論じていかないといけない、とも考えています。なぜならば、そのカップのテイストの違いは、最終的にはお客様に楽しんでもらうべきものであるからです。
つまりコーヒーが低品質か高品質か、さらにその中でどれくらいのものか、ということを判断することと、それらの違いを明確にお客様に説明できることは、イコールのようでイコールではないのかもしれません。取り扱うコーヒーのクォリティによって、求められるものが少し違うのでないか、というほうが正確かもしれません。
◆さいごに
本当に自分の予想をこえてハイレベルな大会予選だったことに驚いています。
予選の結果から、準決勝・決勝はより難易度が上がることが予想されます。準決勝に進出された方々には賛辞を送るとともに、実力をいかんなく発揮していただきたいと思います!私は来年こそ、その舞台に追いついてみせようと思います。
大会関係者の皆様、また会場でご一緒した皆様、貴重な機会をありがとうございました!