カップに注がれたコーヒーの美味しさを決定づけるものは一体何でしょう?
スペシャルティコーヒーが広まっていくにつれて、この問いに対して「生豆(なままめ)!」
と、業界内外含めて即答する方も増えてきているのかな、という印象があります。
スペシャルティコーヒー登場以前のコーヒーのトレンドはコーヒー生豆の品質そのものへの
こだわりというよりは、比較的抽出方法へのこだわり、そして焙煎方法へのこだわりを
中心に、コーヒーが語られてきたように感じています。
そしてスペシャルティコーヒーの登場とともに生豆の品質へのフォーカスが進み、
「そのコーヒーがどんなコーヒーなのか」ということを中心に語られるように
なり、今では私の触れるコーヒーの9割は、そういった生豆の来歴がはっきり
しているものにシフトしています。
ただ個人的にはどちらの考え方も、偏りすぎてしまってはカップのコーヒーの
クオリティを置き去りにし、ほんとうに美味しいコーヒーからは遠ざかってしまうように思います。
では、美味しいコーヒーはどうやって「美味しいコーヒー」たりえるのでしょうか?