9月25日に、Cup of Excellence のカッピングフォームと品質基準、というエントリを書きました。
ですが、ちょっと長くて具体性に欠けるなぁ、と思ったので、
連載、というわけではないのですけれども、少しずつ補足していきたいと思います。
今回は「点数の基準」について。
COE(Cup of Excellence)、SCAE(欧州スペシャルティコーヒー協会)、SCAJ(日本スペシャルティコーヒー協会)のカッピングフォームでは、同一の基準で点数をつけていますが、
クリーンカップ、スイートネス、アシディティ、マウスフィール、フレーバー、アフターテイスト、バランス、オーバーオールの8項目全てにおいて、0-8(実質3-8)点の範囲で客観的に絶対評価を行い、点数をつけます。
COEを受賞しているコーヒーは、この基準によって評価され、審査員の平均点が84点以上のコーヒーです。
おおよその点数基準は以下です。
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Cup of Excellence のカッピングフォームと品質基準
from Cup of Excellence official website!⇒ Cup of Excellence
Cup of Excellence [ カップオブエクセレンス ]とは、生産国各国(ブラジル、コロンビア、ボリビア、グアテマラ、ホンジュラス、エルサルバドル、ニカラグア、コスタリカ、ルワンダ)で年1回行われている、スペシャルティコーヒーの品評会です。
国内での審査、国際審査員による審査を経てスコアづけ、順位づけをされ、全世界同時のインターネットオークションにおいて売買されます。
その売買金額はそのまま生産者に渡り、更なるコーヒーの品質向上や、農園の関係者の皆さんの生活改善に役立てられます。
カップオブエクセレンス・プログラムは生産者と消費者を結ぶ、素晴らしい品質を持ったコーヒーのための架け橋になっています。このプログラムをきっかけに、高品質コーヒーのマーケットが開かれてきた、と言っても過言ではないと思います。
09/06/27 第5回SCAJ中級カッピングセミナー
日本スペシャルティコーヒー協会
2009年6月27日、第5回SCAJ中級カッピングセミナーに参加してきました。
2009 グアテマラカップオブエクセレンス
カップオブエクセレンス日本語Top
Finca El Injerto.com
2007 Guatemala Cup of Excellence Winning Farms
#6 El Injerto I 88.28
2008 Guatemala Cup of Excellence Winning Farms
#1 El Injerto I 93.68
2009 Guatemala Cup of Excellence Winning Farms
#1 El Injerto I {R} 91.98
2年連続1位は、史上初の快挙ではないでしょうか。
昨年のグアテマラカップオブエクセレンスでは唯一の90点以上で、
1ポンド80ドルで落札され、日本では¥4,200/100gと稀に見る高値でしたが、
かなり話題になったコーヒーでした。
09/04/24 第18回初級カッピングセミナー
日本スペシャルティコーヒー協会 HP
4月24日、第18回初級カッピングセミナーに参加してきました。
内容としては午前中はスペシャルティコーヒーについての熱い座学とカッピング1ラウンド、
午後は昼食後、簡単なコーヒーブレイクとカッピング2ラウンド、という流れでした。
【Cup of Excellence 2008】
2008年のカップオブエクセレンスは、
2009年1月13日のブラジルオークションを以って、
全日程を終了しました!船積み、到着まではまだまだ時間がかかりますが。
2008年度カップオブエクセレンス、
素晴らしいコーヒー豆にたくさん出会うことができました!
飲んで幸せになれるコーヒーって、そうはないと思います。
農園独自のテロワールが感じられるフレーバー、
豊かで繊細なアシディティ、心地よい甘味の余韻・・・
まるで水のようなクリーンカップ、厚みのあるマウスフィールetc…
色々な形容ができますが本当にそれぞれ個性豊かなコーヒーで、
本当に素晴らしいと思います。
シルビオレイテ氏のスペシャルティコーヒーカッピングセミナー
08/12/16、伝説の14人の1人、
シルビオ・レイテ氏のカッピングセミナーに参加してきました。
今回はカリブレーション形式、
実際のCOEコンペティションの様に、何点から何点の人が何人、
という表を挙手によって作成し、ヘッドジャッジ、トップカッパーの評価とすり合わせを行い、
自分の評価を修正していく形式です。
1回目と2回目のカッピングセッション(午前中)は、
ブラジル08COEの1位、2位、3位のロットと、コマーシャルコーヒー4種の計7サンプルで、
1回目のカリブレーション後、並び/サンプルを変えずにもう一度セッションを行いました。
私のスコアはCOEの順位順1位、2位、3位の順で高得点がつけられたのでひとまず満足、
2回目はそれにプラスして点数/評価基準を合わせました。
1回目の表。結構バラツキあり。
表中赤丸はシルビオ氏の分布。私はそこにいたり、1個隣だったり。
昼食をはさんで午後、今度は順番を入れ替えてカッピング。
この回もCOEの順位順、国際審査員平均に近いスコアで終えられたので、
いつもの成果が出た、と、そういうことでしょう。
仲間と偉大な先人の皆様に感謝。
あれだけばらついていた表が3回目はこのとおり。
4番がCOE1位、最終的には私は95点つけました。
COEのトップロットは素晴らしいですね!
多様な風味特性、酸味特性にクリーンカップ、ウェルバランスド!!
Top of Top of Top of Topですね。
国内のトップからさらに国内審査員がより分け、国際審査員がふるいにかけ、
そして残った23ロットですからね。
その舞台に、いずれ立ちたいものです。
最後のセッションは今年のブラジルCOEの全ロットのカッピング。
上から採っていきましたが、上位は酸味特性が複雑でフローラル感があり、
抜群のクリーンカップですね。
しかし今年は8位まで88点over、正直美味すぎて違いは微々たるものです。
90点のラインはなんとなく掴めますが・・・
シルビオ氏はじめ講師の先生方、一緒に受講された皆さん、
サポートメンバーの皆様、本当にありがとうございました。
シルビオ氏の仰っていたことはほとんど全て腹で理解しています。
カッピング技術向上の機会が日常にあるのがありがたく、
素晴らしいことに思えますね!本当に。
George Howell’s Terroir Coffee
Grand Cru Kenya: Mamuto, Kirinyaga
George Howell’s Terroir Coffee の豆をお取り寄せ。
書いても書いても終わらない、冷めるまでかわるがわる現れる深遠なフレーバー、
熟したフルーツ感たっぷりの酸味、それを損なうことなく味わえるクリーンカップ!
“Full Flavor Roast”というだけはありますね。
頭のてっぺんから穿たれるコーヒー!!
水分含有量の関係か、我が家の環境では、エスプレッソの抽出が早くなりがち。
しかしフレーバーが薄くなるかといえばそれほどでもなく。
いままで体験したことの無かったようなコーヒーになるのでした。
2008 Guatemala COE
■Guatemala 2008 Program Auction Results
Online Auction: June 12, 2008
6/12、オークション終了まで見届けさせて頂きました。
開始序盤から早くも$40over、どこまで行くのか、
いつ終わるとも知れないbid、終わったのは朝方の5時、でした。
1位 El Injerto I – El Injerto, S. A.
Lot Size:16
High Bid:$80.20
Total Value:$195,199.05
High Bidder(s):Stumptown Coffee Roasters,
Maruyama Coffee for Mikatajuku group and Sweet Maria’s
Variety: Pacamara
International Jury Score: 93.68
Jury Descriptions: Very complex (25), huge body (24), well balanced (20), very transparent (14), clean sweet (18), layers of fruits ( 24), harmonious acidity (16), consistent (18), red apple acidity (6), buttery (11), creamy (14), heavy syrupy (14), caramel (7), , exceptionally long floral citric finish (26), creamy mouth clinging body (20), peaches (15), orange (13), wine (13), plums (5), complex aroma (24), spices (13), citrus (4), delicate sweet savory- sweet herbal (9), cardoman spice aroma (8),
1位がパカマラ(突然変異の交配種、粒がかなり大きい)で、唯一の90over、
プレジデンシャルアワードを獲得したエル・インフェルト、開始前から、
かなりの高値が予想されてはいましたが、まさかポンド80ドルとは!
しかもスタンプタウンと、珈琲の味方塾さんと、スィートマリアズの、共同での落札!
素晴らしいコーヒーと、素晴らしいコーヒーピープルに感謝します。
http://maruyamacoffee.cocolog-nifty.com/blog/2008/06/post_a7d9.html
素晴らしい、丸山さんの記事に、感動。ありがとうございます。
コーヒーの可能性、日々カッピングをする中にも、感じています。
素晴らしいコーヒーと素晴らしい巡り合いに、胸がいっぱいです。