カッピングフォーム「点数の基準」

投稿者: | 2009/10/05
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Cupping Form
9月25日に、Cup of Excellence のカッピングフォームと品質基準、というエントリを書きました。
ですが、ちょっと長くて具体性に欠けるなぁ、と思ったので、
連載、というわけではないのですけれども、少しずつ補足していきたいと思います。
今回は「点数の基準」について。
COE(Cup of Excellence)、SCAE(欧州スペシャルティコーヒー協会)、SCAJ(日本スペシャルティコーヒー協会)のカッピングフォームでは、同一の基準で点数をつけていますが、
クリーンカップ、スイートネス、アシディティ、マウスフィール、フレーバー、アフターテイスト、バランス、オーバーオールの8項目全てにおいて、0-8(実質3-8)点の範囲で客観的に絶対評価を行い、点数をつけます。
COEを受賞しているコーヒーは、この基準によって評価され、審査員の平均点が84点以上のコーヒーです。
おおよその点数基準は以下です。

4点:平均
欠点がなければこのレベルです。
つまり欠点があると3点になる、ということになります。

5点:良い
欠点がない+良さが認められるレベル。

6点:素晴らしい
フルーツや何か他のものの印象を思わせ、素晴らしい個性が認められるレベルです。
全ての項目で6点がつけば、6×8+36=84、COE入賞!となります。
6点から8点までは、0.5点刻みで点数がつけられます。

~8点:規格外の素晴らしさ
もうとにかく素晴らしい!複雑な印象がかわるがわるあらわれる!
といった場合、7点、7.5点、8点、と点数が上がります。7点から先は気持ちです(笑)
というくらい、ただもう素晴らしい、といったレベルです。

7点までの点数を的確につけることができれば(かなり基準作りに訓練を要しますが)、
ほとんどのコーヒーにこの基準を適用して、何点くらいだな~、という想像がつきます。
手っ取り早く基準を確かめるには、COEのコーヒーを飲んで、サイトの点数・プロファイルと
自分の点数・プロファイルを比較すると、明確に国際基準との差異がわかります。
カップオブエクセレンスなどの品評会では、客観的な視点から、これらの点数をつけています。

個人的な感覚を最後に述べますと、合計の点数が、
84点~:美味しいコーヒー
87点~:とても美味しい、印象的で、毎日飲んでも飽きないコーヒー
90点~:感動的で記憶に残る、素晴らしいコーヒー
というような感覚を持っています。

こんなコーヒーがあったなんて!!と、色々な気付きに満ち、
そんな素晴らしいコーヒーに出会えることに日々幸せを感じ、
出会える環境を作ってくださった素晴らしい先人の方々を尊敬しています。
というわけで、点数の基準の説明でした。
このような形で、今後もカッピングの基準などの話を分かりやすくしていければ、と思います。
ご質問等あれば、コメントや、メールで承ります。
よろしくお願いいたします。

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