ドーシングへの、視点を変えたアプローチ

投稿者: | 2011/05/25
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Coffee Geekで面白いものを発見しました。
CoffeeGeek – Can These Filters Change the World of Espresso?
エスプレッソを抽出する際の手順に、フィルタバスケットにコーヒーを詰める、
“ドーシング”という作業があるのですが、フィルタバスケットにはメーカーごとの
規格があり、MAX量が決まっていて、もう少し詰めたいとか、減らしたいとかいう時に、
エスプレッソマシンのメーカーに依存して、ドーシングの量を決定せざるを得ません。

例えば私のチンバリでは、ドーシングできる量が他メーカーに比べて少なく、
多少窮屈な感覚に陥ることが多々あります。
ラ・マルゾッコではチンバリより多いドーシングができますが、
そこからベストなエスプレッソを抽出するには、パンパンに詰めるよりは
少なくしていく必要もあるのですが、その調整はやりやすいものではなく、
バリスタの技術に依存するところが大きいです。

そんな悩みを解決できそうなのが、このバスケット!
VSTVince-5

ご覧のとおり、深さがそれぞれ異なっています。
これは実は、それぞれ22g、18g、15gのドーシングが可能なバスケットです。
VSTVince-4
このバスケットは、VSTという会社が開発したもの。

VST
バスケットとシャワースクリーンのクリアランス、
形状、スクリーンの穴のサイズまでこだわって製作されており、
ラ・マルゾッコ/シネッソのマシンに対応しています。
ぶっちゃけた話、エスプレッソマシンのパーツの中で、フィルタバスケットは
消耗品の部類に入りますが、その反面、コーヒーに最も近いパーツです。
そしてエスプレッソ抽出におけるドーシング、タンピングという
カップに到るまでの最終工程を支えている、重要なパーツということもできます。
マシンに最初から付属しているバスケットの製品ムラ、微小な仕様変更、
という話は、時々小耳に挟むのですが、こうやって優れたメーカーによって
製作された良質な部品が、バリスタを助け、カップクオリティを上げることもあります。
ドーシングにお悩みの方、試してみてはいかがでしょうか。