■ざっくりとケニアのコーヒーについて
私はケニアのコーヒーが大好きです。
Coffee:丸山珈琲、ケニア・カンゴーチョ
ケニアはコーヒーに対して、国家ぐるみでその生産を管理し、
付加価値付け、マーケティングを行っています。
■ケニアコーヒー局 背景|ケニアのコーヒー産業
(via fromThe Coffee Collective Blog: Kieni 2011)
ケニアのコーヒーは、取引上、輸出業者との付き合いです。
いくつかの輸出業者が存在し、高品質のものにこだわって集めている業者もあります。
■コーヒー|ケニア企業イエローページ
(via fromケニア山 – Wikipedia)
ケニアのコーヒー産地といえば、ニエリが有名です。
ニエリはケニヤ山(現地の言葉でキリニャガ:神の山)、リフトバレーと呼ばれる大地溝帯の東に位置する山があり(タンザニアのキリマンジャロも同じくリフトバレー東に位置する山)、この周囲の高標高のエリアは土壌が肥沃で、素晴らしいコーヒーの産地となっています。
ケニアにはあまり大農園、プランテーションは存在せず、小さな農家が数十、数百集まってまとめて農協で生産処理をするのが、特に高品質コーヒーについては一般的です。
エチオピアなども、そういった形態でひとつのロットを作ることが多いようです。
■ケニアのコーヒーの特徴
1.豊穣なアシディティ
高品質なケニアのコーヒーは、そのアシディティに際立った特徴が現れます。
柑橘類に加え、ダークチェリー、カシス、
いわゆるブラック系の、重さと甘さを伴ったフルーツのような酸味です。
2.ワイニーなフレーバー
熟度の高いチェリーを選別して作られたロットには、花のような香り、
そして赤ワインのようなフレーバーがあらわれていることがあります。
このフレーバーがあると、特に欧米のロースターは大喜びです。
私も大喜びです。
3.粘性のある滑らかな質感
最近ケニアのコーヒーを飲んでいて、
トップロットと思われるようなコーヒーには共通して、
やや粘性のある、しかし滑らかな質感を感じることが多かったです。
■ケニアの生産処理
画像はデンマークのCoffee Collectiveのブログより拝借。
■The Coffee Collective Blog: Kieni 2011
高品質コーヒーに限って言えばフリィウォッシュト、サンドライが主流。
乾燥はアフリカンベッド(サスペンデッドパティオ)。
乾燥時に雑菌の侵入・繁殖のリスクが少ない乾燥方法です。
完熟したチェリーのみを収穫し、迅速に生産処理を進めるためには、それなりのコストがかかります。
ケニアの国ぐるみのコーヒーに関する取り組み、仕組みは、この高品質コーヒーの生産を支えています。
すなわち、高品質なコーヒーには、オークションで高値がつく仕組みです。
こういった仕組みがなければ、小規模生産者の生活は成り立たず、コーヒーの生産は廃れてしまっていたでしょう。
ケニアの素晴らしいコーヒーには、いつもいつも感動しきりです。
I love Kenyan Coffee!