おうちコーヒーをグレードアップするインフォグラフィックス

投稿者: | 2013/06/25
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カフェで飲んだコーヒーと同じ豆を買って帰って、家で同じように淹れてみても
うまくいかない…

そんな経験をする方って、意外と多いのかもしれません。
自宅で淹れるコーヒーをより美味しくしたい!という時に使えるインフォグラフィックスを
見つけたので、ご紹介したいと思います。

sprudge_clive_infographic
※画像クリックで元画像のリンクに飛べるようにしています。

英語でちょっとわかりにくいかもしれませんので、補足したいと思います。

 

ポイント1:“Strength” 濃さ

Black Coffee and Tea in White Cup is Hot
Black Coffee and Tea in White Cup is Hot / epSos.de

コーヒーには、適切な濃さがあります。
もちろん、好みによって「これくらいがいいなぁ」、というのもあります。

ですから、「濃さ」によって問題を切り分けると、1:濃すぎる場合と、2:薄すぎる場合
が問題として出てきます。
 

1:濃すぎる場合

濃すぎる原因として考えられるのは2つ。

・コーヒーの量が多い
・抽出時間が長い

ですので、コーヒーの量を減らすか、抽出時間を短くして調節してみるのが良いです。
ドリップにおいてはコーヒーの量を減らすと通常抽出時間は短くなりますので、
濃いな、と思ったらコーヒーの量を減らすのが手っ取り早いですね。
フレンチプレス系の場合は、60g/Lを目安にして調節するのがオススメです。
参考:魔法の数字『60g/L』 | 琥珀色のウタカタ
 

2:薄すぎる場合

薄すぎる場合は、上記の場合とまったく逆、つまり

・コーヒーの量が少ない
・抽出時間が短い

ことが原因として考えられます。
ですので、コーヒーの量を増やして調節するのが手っ取り早いですね。

 

ポイント2:“Extraction” 抽出

Chemex
Chemex / doubleshot_cz

濃さはちょうどいいのに、味がイマイチ、という場合もあります。
そういう場合は、私はまずコーヒー焙煎豆を疑うのですが、コーヒー豆に
問題がなければ、先ほどの濃さを調節するのとは違う手段で対応しなければなりません。

「抽出」で問題を切り分けると、1:未抽出の場合、2:過抽出の場合が考えられます。
未抽出のコーヒーは、なんとなく薄っぺらい、厚みのない印象があります。
味でいうと酸味が出過ぎていたり、尖った感じがしたりします。
また、後味に感じる甘さの印象も、すっと消えてしまうような印象です。

逆に過抽出の場合は、コーヒーの味を強く感じるのですが、後味に広がっていかない印象。
また、辛味や塩味を感じることもあります。ちょっとトゲトゲしい感じですね。
 

1:未抽出の場合

コーヒーの成分をよりお湯の中に溶かしだすことが必要です。
そのために行うことは2つ。

・抽出時間を長くする
・コーヒーをより細かく挽く

もうひとつ、「お湯の温度を上げる」、というのもありますが、このインフォグラフィックスに
おいては、「お湯は90℃以上がいいよ」と最初から決めているようですので、触れないこととします。
2つ項目として挙げましたが、コーヒーを細かく挽くことで、通常、抽出時間は長くなります。
 

2:過抽出の場合

おわかりですね。未抽出の場合とまったく逆のことを行います。

・抽出時間を短くする
・コーヒーをより粗く挽く

こちらも通常、コーヒーを粗く挽くことで抽出時間は短くなります。

 

コーヒー抽出の問題切り分けと、要素の相互関係

Hario Drip Station
Hario Drip Station / coffee_circle

コーヒーの抽出の状態を調節する時に、3つ大事なことがあります。
それは、まず基本的な相関関係を抑えておく、ということ。
コーヒーを増やせば濃くなる、減らせば薄くなる、細かく挽けばしっかり出る、
粗く挽けばスッキリ出る、といったことを、ちゃんと頭に入れておく、ということです。

次に、ある程度目安となるコーヒーとお湯の量の比率を知っておくこと。
私はだいたいコーヒー60〜65gに対してお湯1L、という比を目安にしていて、
実際抽出する必要量に応じて、HASBEANコーヒーのiPhoneアプリを使って計算しています。
(いまではほぼ暗記してしまっていますが。)

さいごに、調節する時に前回の抽出と変える項目は1つに絞ること。
例えばコーヒーの量を変えたら、あとは前回と同じように抽出してみる、ということです。
そうすることで、ひとつひとつ変えた場合のコーヒーの味の変化を、身体で覚えていくことが
できます。もし1つ変えてみてうまく行かなかった場合は、また違うところを1つ変えて、
ほかはまた、以前と同じようにして調節するのです。

そしてこの3つのポイントは、どんな抽出でも同じです。
フレンチプレスでも、ハンドドリップでも、サイフォンでも、エスプレッソでも同じです。
可能であればストップウォッチ(ケータイのアプリでOKです)や、電子はかりなどを使って、
きっちり計測することが近道ですが、今この記事で書いているようなコーヒー抽出における
様々な要素の関連性は(ある程度前提条件は揃える必要があるにしても)、世界中どこの場所でも、
どんなコーヒーでも、どんな抽出方法でも共通している、普遍的な事実といえます。

わかりやすくするためにだいぶ単純化した話にしていますが、とりあえずこの3つを
頭に入れておいてもらえると、確実に自宅で淹れるコーヒーは美味しくなります。
困ったときは、ぜひ参考にしてみて下さい。