ニカラグアでもプライベートコーヒーオークション開催!

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コーヒーの品評会といえばご存知“カップ・オブ・エクセレンス(以下COE)”。
What is Cup of Excellence? – ACE

現在は開催されていない国も一部ありますが、今のところ中米6ヶ国、南米3ヶ国、
アフリカ2ヶ国で開催実績のある、スペシャルティコーヒーの中ではもっとも大規模で、
もっとも信頼性の高い国際的な品評会です。

運営しているのは“ACE(エース)”というNPO団体で、ACEは「Alliance for Coffee Excellence」
の略ですね。国内審査員のトレーニングから国際審査員の招聘等々、
ACEなくしてCOEは成り立ちません。
ACE

そんなACEがバックアップしているのが、今回紹介する“Fincas Mierische”。
ニカラグア、ホンジュラスに農園を持つオーナー、エルウィン・ミエリッヒ氏所有の
農園のコーヒーで開催するプライベートオークションです。
Fincas Mierisch

開催の経緯

本来なら、COEに出品するはずの、素晴らしい出来のコーヒー。
入賞すれば、入賞の名誉はもちろん通常の取引よりも多い収入が得られるうえ、新しい取引先も
増え、農園の将来設計に大きくプラスに働く可能性があります。
でも、もしカップ・オブ・エクセレンスの開催が無くなってしまったら…?

そう、そんな事態が現実になってしまったのです。
原因は、流行中のさび病。ACEはNPO団体ですが、COEの開催にはもちろん費用がかかります。
コーヒー生産国にとってさび病によるコーヒーの収量減は大きな問題ですから、予算を立てて
対策にあたります。今回はそれによりCOE開催の予算が国から出なくなってしまった、というのが
このプライベートオークション開催の理由です。

COEがコーヒー生産国・消費国両者にとって、大きな影響を与えてきたことは誰もが知るところ
だと思います。それゆえそれまで開催されていたCOEが開催できなくなる、というインパクトは
私達が想像するより大きなものだと思います。

COEの役割のひとつに、“まだ見つかっていない、素晴らしいコーヒーを生産している
生産者を発掘する”というものがあります。今までもCOEを通してブラジルのカルモ・デ・ミナスや
グァテマラのウェウェテナンゴ、コスタリカのタラス、エルサルバドルのサンタ・アナ、
ニカラグアのヌエヴァ・セゴビアといったエリアが発掘されてきました。
COEの審査会は宝石探しにも例えられるほどで、毎回私もワクワクしながら結果を待っています。

そんなCOEの機会を失うことは、その年1年かけてコーヒーを作ってきた生産者にとって、
そして素晴らしいコーヒーを見つけたい人たちにとって大きな損失といえます。
だから今回のオークションは、ACEがバックアップして開催されるのですね。

そしてこのフィンカ・ミエリッヒオークションを開催するエルウィン氏はサンホセ、
ロス・アルトス、リモンシーロといった、COEに複数回入賞経験のある農園のオーナーです。
ニカラグアのスペシャルティコーヒーをリードしている生産者の1人で、COEのヘッドジャッジ
を務めるなど、高品質なコーヒー生産に非常に力を入れているこのエルウィン氏の一家が
中心になって、今回のオークションは開催されます。

 

オークション出品ロット

farms

今回のオークションでコーヒーを出品しているのは、ニカラグアの8農園と、
ホンジュラスの1農園。詳しくは下記のリンクから。オークションは4月25日です。

Farms — Fincas Mierisch
サンホセ農園のジャバニカ種、リモンシーロ農園のイエローパカマラ種(ウォッシュト・パルプトナチュラル)、パカマラ・ナチュラル等、品種や生産処理もなかなか面白いコーヒーが出品されています。

 

プライベートオークション

審査会を開いて点数でランク付けし、一定基準以上のコーヒーをオークションで落札する、
というコーヒーオークションは、COEのほかにもベスト・オブ・パナマ等、いくつかあります。
そういった品評会に複数回上位入賞した農園がプライベートオークション開催に舵を切って
いったのが、パナマのエスメラルダ農園、グァテマラのエル・インヘルト農園ですね。

エスメラルダの場合は「ゲイシャ」という品種、インヘルトの場合は「パカマラ」という
品種で、それぞれ独特の、「他の農園ではここまでいかない」というレベルまでもっていった
フレーバーで人気を博し、スペシャルティコーヒーの中では相当有名な農園になりました。

しかし裏を返せば、それほどの「この農園でしかできない」というレベルで魅力のある
コーヒーを作らなければ、プライベートオークションで成功することは難しい、といえる
のかもしれません。
私は個人的には、有名な農園がプライベートオークションを開催する方向に行くことは
決して悪いことではないと思います。COEはじめ、そういったオークションによって、
「良いものを作れば認められる」「良いものを作ることで自分たちの暮らしが良くなる」
というある意味で目標のようなもの、“夢”といってもいいかもしれません、そういうものが
あったほうが、長期的に見てその国のコーヒー生産のレベルを引き上げてくれるはずだからです。
そして同時に、COEによって今まで見つかっていなかった素晴らしいコーヒーの生産者や
地域が発掘されていくことも重要だと考えています。その役割はまだまだ終わっていないと
思うのですよね。

ニカラグアのスペシャルティコーヒーをリードしているエルウィン氏のコーヒーオークション。
ぜひとも成功してほしい、そんなコーヒーオークションです。

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