エスプレッソマシン、といえばだいたいのビジュアルは決まっていて、
みなさんがエスプレッソマシンと聞いて思い浮かべるイメージは、だいたい
こんな感じでしょう。
↑ちなみにこれもSCAAでお披露目されたLa Marzoccoの新製品“LINEA PB”ですが(笑)。
いわゆるエスプレッソマシン、といえばほとんどこういった感じのビジュアルで、
どっかとお店のカウンターに鎮座ましましているイメージですよね。
で、先日アメリカ・ボストンで開催されていたSCAAで「おぉっ!」と私が感激したのが
“Mod Bar”。
テーブルの下にエスプレッソ抽出・スチームボイラー、制御部分がユニット化されて
マウントされ、テーブルの上に出ているのはエスプレッソマシンのグループ部分や、
スチームノズル部分だけ。作業スペースが従来のものに比べて非常に広く取れるのが
特徴です。
■モジュール化された各ユニット
エスプレッソ、スチーム、ポアオーバー(ドリップ)用の各ユニットが独立しており、
制御ユニットとともに数や場所を、店舗設計に合わせて配置が可能なようです。
エスプレッソまわりはLa Marzocco、ポアオーバーまわりはUberBoilerのMarcoが
作っているみたいですね。
■カウンターが広いだけじゃない、そのメリット
従来のものに比べて大きく作業スペースが取れるのがメリットですが、
それ以上に大きなメリットとして、お客さんとコミュニケーションが取れる、
というのが非常に大きいメリットではないかな、と思います。
従来のエスプレッソマシンは置き方にもよりますが、どうしてもお客さんと
バリスタとの間に壁のように立ちはだかっていたり、エスプレッソマシン操作時は
バリスタがお客さんに背中を向けなければならなかったりして、コミュニケーション
しやすいとはいえないものでした。
WBC(ワールド・バリスタ・チャンピオンシップ)・JBC(ジャパン・バリスタ・チャンピオンシップ)
でもそれを受けて昨年からマシンレイアウトを変更していますが、やはりエスプレッソマシンは
お客さんとバリスタの間の壁として立ちはだかっていることには変わりません。
ModBarはカウンター上に出ているのは操作する部分だけですから、全てが丸見えで
その分気にしなければならない部分はありますが、お客さんとバリスタとの間を遮るもの
はほとんどありません。
また、狭いお店であっても空間を圧迫することがありませんし、非常にスッキリと
見せることができる、というのもメリットでしょうね。
■ともあれ、実物を見てみたい!
今年のSCAJで見られれば、ぜひ見てみたい・触ってみたいエスプレッソマシンです。
関わっている会社がLa MarzoccoとMarcoなので、どこが代理店になるのかちょっと
定かではないのですが、日本に限らず導入する店舗があらわれてくると、色々おもしろそうですね〜。
ピンバック: 参考:Modular Brewing:Modbar Espresso