丸山珈琲のスペシャルティコーヒーセミナーに行ってきました。

投稿者: | 2010/04/02
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3/30、東京は下北沢、コフィア・エクスリブリスさんで行われた、
丸山珈琲さんのスペシャルティコーヒーセミナーに参加してきました。
軽くTwitterオフの様相を呈しながらも(笑)、
中身は非常に充実した素晴らしいセミナーだったと思います。
3時間が本当にあっという間!
セミナーブログをご覧になればわかるのですが、今回はグアテマラのお話が主軸で、
他にも中米を初めとした産地のスライドを参照しながら、スペシャルティコーヒーが
栽培・収穫され、コーヒー豆となって日本に届くまでの流れを学びました。
来週30日、東京のセミナーは!-丸山珈琲のコーヒー&セミナー情報 Blog
コーヒーテイスティングの時間も設けられ、今回はグアテマラの、
通称「エスペランサの谷」と呼ばれる、同じ谷にある半径5km以内の3産地と、
尾根を回ったところにある別の谷の農園のコーヒーと、味にどういった違いが出るのか、
というセッションでした。提供された豆は以下です。
※許可をとって掲載しています

・エルプルテ
これが一箇所だけ地域が違い、パレンシアという地域の農園で、私の印象はビターチョコレートのフレーバー、甘さ、ダークチェリーのような、重さのある酸、ボディを感じました。
エスプレッソにするのに良い、とよく評価される豆だそうです。
・イシュヌル
エスペランサの谷より。アプリコットのような明るい酸、とろりとしたシロップのような質感、蜂蜜のような甘さの印象を持ちました。
・ガビーノメンデス
エスペランサの谷より。柑橘系の明るい酸味、カカオのような香りの印象でした。
・モンテクリスト(09COE#2)
これもエスペランサの谷で、3つの中では標高が一番高く、2009年COEの2位を獲得しています。
COEサイトをご覧になると、このコーヒーの素晴らしい風味特性が記載されています。
Lot#: 2 Benjamin Villatoro – Monte Cristo

私の印象は、花のような香りに素晴らしいクリーンカップ、ホワイトグレープや甘いメロン、赤いリンゴなどを思わせるような華やかで複雑、構造的な酸味や甘味、シルクのような、なめらかでキメの細かい質感、長く甘く続く後味、と、何を言っても許されるのではないか、と思われる素晴らしい印象のコーヒーでした。
他の3種のコーヒーももちろん素晴らしいのですが、このモンテクリストは、その中でも頭ひとつ、抜きん出ている印象でした。標高でこんなにも違うなんて!
今回のテイスティングでは標高によって、リアルに酸味特性の違いが際立って感じられ、大変興味深い体験をしました。
ふだんコーヒーを飲んだり、カッピングしたりしますが、ほぼ同一地区内でのカップというのは基本的にやったことがないので、貴重な経験だったと思います。
そのテイスティングした中のコーヒーでガビーノメンデスを、丸山珈琲の井崎バリスタによるエスプレッソ抽出でいただく時間もありました。プレスで感じていた特性をそのままに、オレンジのような酸、ビターチョコのようなフレーバーが、たいへん素晴らしいカップになっていたと思います。
産地のテロワールを感じるエスプレッソ、シングルオリジンエスプレッソで目指したい究極目標ですね!

しかし、それよりなにより、丸山珈琲さんの小規模生産者との関係、それにかける熱い情熱が感じられたこと、これが一番の感動したところでした。おかげで何も質問等で上手いこと言えませんでしたが(笑)
美味しいコーヒーを作っている生産者が、もっとその利益を還元されるべきだ、と私も思いますし、実際にそのために行動していらっしゃる方々を、私は尊敬しています。
少しでもスペシャルティコーヒーに興味がある方は、ぜひ一度、参加してみることをお勧めします!