ウェンデルボー、ブレンドやめるってよ

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ウェンデルボー、ブレンドやめるってよ琥珀色のウタカタSingle Origin Coffees
Single Origin Coffees / Charles Haynes

ノルウェーのスペシャルティコーヒーロースター、ティム・ウェンデルボーが
ついに「もうブレンドしない」とブログで表明しました。おもしろい。とてもおもしろい!
Tim Wendelboe » Blog Archive » No more blending

 

ティム・ウェンデルボーがブレンドをやめた理由

以下、氏のブログを引用。

The reason for this is that we firmly believe that our coffees are good enough to be drunk unblended. We want to emphasize the flavours of origin, and therefore it does not make sense to blend coffees from different origins together.

その理由は、私たちのコーヒーはブレンドしなくてもじゅうぶんだと固く信じているからです。
私たちはオリジンのフレーバーを強調したいので、違うオリジンを一緒にブレンドしてもなんの意味もありません。

ティム・ウェンデルボーがコーヒーの買い付けにおいてどういうスタンスで行動しているか、
ということを知っているので、これはこれで納得のいく理由だな、と思います。
好みはさておいて(笑)。

シングルオリジンコーヒーの持っている、その土地、その気候、その水、その品種、
その熟度その生産処理からくるフレーバーには、中には本当に素晴らしいコーヒーがあり、
ブレンドしたくない、そのままを楽しみたい、という気持ち、考え方は否定しません。
ただ個人的には、シングルオリジンに拘りすぎても楽しくないなぁ、という気持ちも
あるので、ほどほどバランスよく楽しむことができればそればいいんじゃないかと思います。

 

そもそもシングルオリジンって?

「え、そこから?」と思う方もいらっしゃると思うのですが、今のところ
『シングルオリジン』は定義されている言葉ではありません。

昔からある「ブラジル」「コロンビア」「グアテマラ」のようなストレートコーヒー、
単一生産国のコーヒーよりもさらに細かく、単一地域、単一農園のコーヒーを
そのようなストレートコーヒーと区別するために生まれた言葉だと私は解釈しています。
ここまで一般的なレベルまで広まるきっかけになったのはおそらくカップ・オブ・エクセレンス
だと思われます。カップ・オブ・エクセレンスへのエントリーは基本的に農園ごと。
ルワンダやブルンジはウォッシングステーションや組合の名前ですが、これによって
コーヒー生産の現場に「いいものを作るためには、いいものをより分けていく」という
考え方が浸透しました。

収穫時期で分けることもあれば、農園の区画で分けることもありますし、
栽培品種で分けることもあれば、標高で分けることもあります。
これによって、トップ・オブ・トップといわれるレベルのコーヒーは、
ここ数年で全体的に、ぐっと品質が上がってきていると感じています。
ですが、「どういったコーヒーを『シングルオリジン』と呼ぶのか」
ということは明確に定義されていません。

「シングルオリジンだから美味しい」というのは、間違っていないともいえますし、
間違っているともいえます。シングルオリジンは、「コーヒーを作った時期、作った場所、
作った人、作り方がわかる」というもので、それ以上でもそれ以下でもない、
と思っておくのが今のところいいのではないでしょうか。

 

こまけぇこたぁいいんだよ!

↑なんて言ってしまうと身も蓋もない感じがしますが、実際のところコーヒーには
人それぞれ色々な考え方があるので、いちいち肯定・否定していては身が持ちません(笑)。
おそらく紹介したティム・ウェンデルボーの考え方も国内外賛否両論あるでしょうし、
北欧のコーヒー業界に影響を与えることもあるでしょう。

スペシャルティコーヒーにおいて重要なのは、「お客様に美味しいと思ってもらえる
コーヒー」であること。そのために全てのスペシャルティコーヒーに関わる人たちは
日々技術を磨くために、知っているところ知らないところで努力をしているのです。
そして、コーヒー生産者には美味しいコーヒーを作り続けて貰いたい、ということを
コーヒーに関わる人で願わない人はいないでしょう。そのために自分の出来る範囲で
やるべきことを為す、ただそれだけなのではないでしょうか。

だから私は、美味しければそれでいいんじゃないかなぁ、なんて思うのです。
シングルオリジンでも、ブレンドでも、美味しければそれはそれでOKですよ。
私もブレンドについては思うところがあるので、それはまた、日を改めて。

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