ハズレのないコーヒー選びを:Life is too short to drink Bad Coffee

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昨年末、Facebookのタイムラインで見かけて以来、“Life is too short to drink bad coffee”というフレーズがわりとしっくりくる響きで、事あるごとに頭のなかで繰り返し、また言葉として口に出しています。
オーストラリアかどこかのカフェの看板に書いてあった言葉なのですが、美味しいコーヒーが大好きな私にとっては、思わずニヤッとして、「いいね!」を100回くらい押したくなる、そんな投稿でした。

日本語だと、直訳よりも“人生短いんだから美味いコーヒー飲んどこうぜ”とか“短い人生で美味しくないコーヒーなんて飲んでられるかよ”的なノリで訳したほうがイマドキかなぁ、と思います(笑)。
ただ、「じゃぁ、どんなコーヒーが美味しいコーヒーなのよ?」という疑問はついて回るので、私が考える「美味しいコーヒーの見つけ方」を少しお話しようかと思います。
基本的に私がコーヒー豆を買うときにどこを見ているか、という点を4つ挙げてみたいと思います。


 

美味しいコーヒーを探すときにチェックするべき4項目

1.情報の透明性

トレーサビリティ、という言葉はだいぶ一般的な言葉になってきましたが、大事にしたいのは「いつ、どこで、だれが作ったのかわかる」ということです。
スーパーで見かける「○○さんの作ったキャベツ」というのと同じですね。
そして、生産者の情報の他に栽培地の標高、コーヒーの品種や生産処理についての情報があると、個人的にはなお好印象です。
コーヒーについてよく知っている人には、それだけである程度コーヒーのフレーバーを想像できますし、あまり良く知らない人にとってはそのコーヒーへの「生産処理の“ナチュラル”って何?っていうかそもそも生産処理って何?」とか「標高が違うと味がどう変わるの?」といった興味を呼び起こす材料になり、お店スタッフさんとのコーヒーを介したコミュニケーションが進む、という側面もあります。
個人的には、とりあえず分かる部分は出しておいて損はないかなぁ、というのがコーヒーの情報についての考え方です。

 

2.新鮮さ

コーヒーの美味しさで大事なものといえば、焙煎からどれくらいの日が経っているか、という日数。
中煎りくらいのスペシャルティコーヒーでは、2週間を過ぎてくるとどうしても少しずつ風味の衰えを感じてきますので、なるべく新鮮なものが並んでいるお店が、いわゆる「いいお店」といえるのではないのでしょうか。

 

3.中煎りのラインナップが充実している

コーヒーの焙煎度合いには好みもありますが、好みを抜きにして、スペシャルティコーヒーの風味特性、フレーバー(風味)やアシディティ(酸味)、スウィートネス(甘み)をはっきり感じてもらおうとするなら、どうしても焙煎は中煎りくらいがわかりやすいです。
ただ、コーヒーを深く焙煎していったときの魅力もあると思いますし、自分自身たまには深煎りが飲みたい時もあるので、その土地のコーヒーならではの風味を重視した中煎りのコーヒーがメインで、深煎りならではの魅力が感じられるコーヒーがいくつかある、くらいのラインナップがバランス的にはいいかなぁ、と考えています。

 

4.コーヒー生産者がコーヒーを作り続けるための価格設定

コーヒー1杯100円!みたいなところは別として、基本的にスペシャルティコーヒーは安売りをしては成り立ちません。
なぜなら、コーヒー生豆を作るのに膨大な手間と費用がかかり、リスクもあるからです。
美味しいコーヒーを今後も生産者の人たちに作ってもらいたいなら、それなりの対価を支払って、作り続けるだけの生活やモチベーションを保ってもらわなければなりません。
またコーヒー生産者への支払いだけではなく、運送・保管にかかる費用や、販売店での人件費や光熱費等々、コーヒー豆を焙煎・販売するコストも、価格設定に関わってきます。
その結果として、販売価格はもしかしたら高くなってしまう傾向にあるかもしれませんが、個人的な気持ちとしては、「美味しけりゃOK」です。
まぁあまり高いコーヒーばかり買っていると家計に響いてこっちの生活が大変なことになってしまう可能性が無きにしもあらず、なので(笑)、収支のバランスを考えた買い物をオススメします。

経験上、自分自身よく購入しているコーヒーの価格帯は、100gあたり¥600 ~ 1,000くらいです。
時々カップ・オブ・エクセレンス上位入賞したものや、ちょっと特別なものは100gで¥2,000くらいのものを購入することもあります。
おそらく一般的には「安い」と思われない価格ではあると思いますが、購入量の単位は1種類で200g ~ 250gなので、少し割り引いた価格で購入していることがほとんど、ということは補足しておきましょう。
でも、「それくらい払ってもいいかな」と思えるくらいの品質のコーヒーだと思っているので、価格に対しての満足度は高いですね。
コーヒーを買う場合、美味しいコーヒーには、それなりのお金を払う必要がある、ということは知っておいたほうがいいかなぁ、と思います。
ちなみに売る側に立った場合は、それだけのお金を出してもらえるだけの魅力を伝える、ということに力を注ぐ、ということに尽きるでしょう。
1. ~ 3.の条件を満たしているコーヒー屋さんはおおよそ、コーヒー豆の品質に対してシビアな目を持って判断し、直接にしろ間接的にしろ適切な価格で買い付けているケースがほとんどなので、だいたい上記のような価格帯に落ち着いてくると思います。

 

Life is too short to drink Bad Coffee

コーヒーは日常的な飲み物でもあるので、あまり価格が高くなってしまって、「スペシャルティコーヒーはぜいたく品」みたいになってしまうことはあまり本意ではないです。
週末の美味しいコーヒーのために平日は安いあまり美味しくないコーヒーで我慢、という生活は私なら耐えられませんので(笑)。

しかしその一方で最近の気候変動やさび病の流行などの影響があり、スペシャルティコーヒーの価格は今よりも安くなっていく、ということはほとんどあり得ません。
私は美味しいコーヒーが大好きなので、美味しいコーヒーにしっかりとお金を払って買い付けているロースターやバイヤーを支持していますが、一般消費者的な目線で見れば、正直あまり高くなりすぎても困るかなぁ…という矛盾した複雑な感情を持っています。
おそらくスペシャルティコーヒーを楽しみ始めた人の中には、同じような考え方の人たちが多いか少ないかはわかりませんが、いらっしゃることと思います。
正直なところそういった感覚の部分は景気に左右されてしまうことでもあると思うので、景気が上向けばそんな不安な気持ちなんて忘れてしまうものなのかもしれません。
ただ、美味しいコーヒーを作るにはそれなりのコストがかかっていること、それだけは広く知られていってほしいものだと心の底から思います。
今の私ができることといえば、このブログや実際のお店でのコミュニケーションで、「スペシャルティコーヒーってこういうものだよ」、ということを伝えていくことだけです。

コーヒーを作っている人にも、コーヒーを飲んでいる人にも幸せを感じてもらえる、関わっている人に少しづつ幸せを広めていく。それがスペシャルティコーヒーのすごいところです。
どうか皆さんの人生に、数多い素晴らしいスペシャルティコーヒーとの出会いがあらんことを。

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