なぜそのコーヒーを選びましたか?

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なぜそのコーヒーを選びましたか?琥珀色のウタカタ英語ですが、とても興味深いエントリを発見したのでご紹介。

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For the coffee boys @ home 2/2
For the coffee boys @ home 2/2 / wadem

「どんなコーヒーを扱っているか」という原料のことよりも、「自分の好みにあったローストをしているか」ということのほうが、顧客に訴えているのではないか、という話で、個人的にはとても興味深く読みました。

Now let’s take that same 90+ cup of excellence coffee from Roaster “A”, but have it roasted by a roaster whom I do not like. €This may be because they roast too dark/too light/under develop/over develop/you-name-it, and then the low 80 point coffee from Roaster “B”, a roaster who I do like and guess which coffee I’m going to choose? €The coffee from roaster “B”.

さて、ロースター「A」が90点以上のカップオブエクセレンスのコーヒーを扱っていますが、私が好きでないロースターです。そのコーヒーは浅すぎたり深すぎたり、フレーバーが発達していなかったりしすぎていたりするかもしれません。そして次に私が好きなロースター「B」が扱っている80点以下のコーヒー。そして、私がどのコーヒーを選ぶか推測してください。それはロースター「B」からのコーヒーです。

 

例えばカップオブエクセレンスで90点以上の点数を獲得した文句なく素晴らしいコーヒーでも、ひとたびローストを誤れば80点のカップクオリティにさえ届かないことだってあり得ますし、カップオブエクセレンスに惜しくも届かなかった83点のコーヒーも適切に焙煎することができれば、「どうしてこのコーヒーがカップオブエクセレンスに入賞できなかったんだろう?」と思うレベルで素晴らしいコーヒーとして楽しめることだってあるのです。

逆に考えると、これはなかなか怖いことでもありますね。
顧客の立場からすれば『カップオブエクセレンスを受賞したコーヒーです!』と言われればなんとなく美味しそうな気がするのですが、焙煎が適切になされていなければスペシャルティコーヒーの醍醐味である豊かな風味特性は伝わらず、下手をすると『カップオブエクセレンスっていうけど高いだけで大したことないのね』と思ってしまうことになりかねませんし、今後カップオブエクセレンスのコーヒーを選んでくれることはなくなるでしょう。

今回はわかりやすいのでカップオブエクセレンスを例にあげましたが、このたとえ話はどんなコーヒーにも当てはまることだと思います。
最近のスペシャルティコーヒー界は、コーヒー生豆のクオリティについてはどこのロースターも、数年前に比べれば、差が少なくなりつつあります。したがって過去には「スペシャルティコーヒーを扱っている」ということが自家焙煎店にとっての差別化要因でしたが、それがもう差別化要因にはならなくなっている、ということです。となると次なる差別化の要因は、焙煎、そして抽出にならざるを得ません。つまり、コーヒーの魅力を感じてもらえる焙煎や抽出ができているのか?ということです。
さらに最も大事なのは、それが正しいかどうかを判断できるカッピングスキルでしょう。それがなければ、せっかく手にした高品質なコーヒーの魅力を正しく伝えることができなくなってきつつある、少し前から業界内でたびたび言われてきたことですが、そろそろそれが現実になってきたのではないかな、と感じています。

Sightglass Coffee Roasters: SF, CA.
Sightglass Coffee Roasters: SF, CA. / Citoyen du Monde Inc

コーヒーを選ぶ理由は人それぞれです。単にそれが美味しいから、という人もいれば、オーガニックやバードフレンドリー、レインフォレスト等の認証コーヒーを選びたい人もいるでしょう。そのお店のバリスタやスタッフが好きだから、ということだって、立派な理由です。コーヒーも色々、焙煎も色々、抽出も色々。それが楽しめているのであればいいんじゃないかな、とも思うのですが、それはそれとして、確かな技術を身に着けていかなければならないな、と身の引き締まる思いがしたエントリーでした。

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