バリスタチャンピオンシップ2010決勝結果発表

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バリスタチャンピオンシップ2010決勝結果発表琥珀色のウタカタ9月23日、ジャパンバリスタチャンピオンシップ決勝が行われ、
6人のファイナリストからチャンピオンが決定しました!!
[決勝結果速報]ジャパン バリスタ チャンピオンシップ 2010
順位を追って紹介します。


6位:村田 さおり バリスタ
UCCホールディングス株式会社(UCCコーヒーアカデミー)所属
パナマ・ボケテ地区のゲイシャ種のコーヒーをシングルオリジンで提供。
お客さんを目の前にしているかのような所作、言葉遣いが印象的でした。
シグネチャードリンクにはなんと高リコピントマトを使用。
ハチミツをつなぎにして、とても面白い発想のシグネチャーでした。
水分をギリギリまで減らして育つこのトマトと、変化の激しい、厳しい気候で育つゲイシャ種のコーヒー、一見かけ離れて見える二つの素材の思わぬ共通点にはっとしました。

5位:菊池 伴武バリスタ
株式会社NOZY珈琲(NOZY COFFEE)所属
ブラジルとニカラグアのコーヒーを別々のグラインダーにセットし、ポルタフィルタ内でブレンド、という新しいスタイルで臨んでいました。
エスプレッソとカプチーノで比率を変え、またシグネチャーではニカラグアのみを使うなど、その自由度の高さはメリットです。しかし同時に一定の味を作ることに、大きなリスクを背負うこととなります。コーヒーを理解し、マシンを理解している、高いバリスタの技量と才能が必要です。菊池バリスタはあえてこの方法をとり、自身の表現したい味を追求されていました。ここには菊池バリスタの、バリスタとしての経験が生かされています。ホンジュラスCOEに輝いた、モゴラという農園の素晴らしいコーヒーがあり、その豆を大会で使おうとしていたのですが、その豆はパカマラ種という品種で豆粒が大きく、ブレンドすると豆の挽き具合の際でうまく抽出できず、その年大会に使うのを断念した過去があるそうで、その時この方法を試していれば、と語られていました。農園の方の思いを断ち切る結果になってしまった後悔があったそうで、語るその目には涙がうかび、私もつられて泣きそうなほど、共感を覚えました。
菊池バリスタのシグネチャードリンクで登場したのがTwist。
ハンディエスプレッソマシンです。通常はお湯でエスプレッソを抽出するのですが菊池バリスタはフルーツの果汁でエスプレッソを抽出しました。エスプレッソカップに注ぎ、見た目は普通のエスプレッソなのに、フルーツとコーヒーの味わいがあり、「次はこういう風味のエスプレッソが飲みたい」と思ってもらうためのドリンクでした。昨日の準決勝の時もそうでしたが、今日は昨日よりもずっと自身の情熱を伝えよう伝えようとされている姿が印象的で、そして実際、昨日よりも観客、ジャッジに伝わっていたと思います。素晴らしい競技でした、感動しました!
【レポート】「ジャパン バリスタ チャンピオンシップ」 (2) ポータフィルターの中でブレンドする高度な技 マイコミジャーナル

4位:大澤 直子バリスタ
株式会社小川珈琲クリエイツ(イオン大日店)所属
コスタリカ・サンタルシアの豆をシングルオリジンで提供されていました。
トリを飾る競技でしたが、生き生きとした所作が印象的でした。

3位:岡田 章宏バリスタ!
小川珈琲株式会社(京都三条店)所属
2008年チャンピオンで2009年ワールドバリスタチャンピオンシップ出場経験もあり、肝の座った堂々とした競技でした。エスプレッソではパナマ・エスメラルダ農園のゲイシャ種をシングルオリジンで。カプチーノではゲイシャとダテーラ・リザーブのブレンドで提供されていました。とにかくスピーディーで、洗練された動きでした。
シグネチャードリンクはオレンジソーダとエスプレッソを混ぜるのではなく大きなグラスの中に小さなグラスを入れ、大きな方にオレンジソーダとクラッシュアイス、小さな方にエスプレッソとシロップ氷でシェイクして急冷したものを入れ、太さの違うストローで同時に飲む、というもの。爽やかさが伝わるようでした!

 

2位:中摩 麗バリスタ!!
井ノ上珈琲有限会社(ヴォアラ珈琲)所属
中摩バリスタの競技だけ、会場到着が遅れてまともに見られませんでした…
英語でプレゼンテーションされていたのに驚きました。一種独特の雰囲気で競技する
「麗ワールド」、堂々の2位です。
ヴォアラコーヒーさんのブログに動画があったので追加します。


そして中摩バリスタからのメッセージ。
中摩麗バリスタから応援してくださった皆様へ、、、

 

 

1位:鈴木 樹バリスタ!!!
有限会社丸山珈琲(リゾナーレ店)所属
丸山珈琲が二連覇を果たしました!!
鈴木バリスタは審査員に対してブラインドでプレゼンテーションを開始し、エスプレッソ・カプチーノのテイスティングに近い形で進めていました。ジャッジの手元にはいくつかプロファイルが記載した用紙があり、感じたプロファイルにチェックを入れてもらっていました。答え合わせの紙を重ねると、鈴木バリスタの感じた、伝えたいプロファイルが浮かび上がるようになっており、言葉通りのフレーバーが出ているかどうかをジャッジに確かめさせる、刺激的なプレゼンテーションでした。もちろん鈴木バリスタの伝えたいことはそれだけでなく、銘柄やブランドにとらわれない、コーヒーの本質を感じて欲しい、という思いが込められています。上質の素材を上質なまま、お客様に提供する、という使命感を強く感じました。見ていてとてもワクワクしたのを覚えています。コーヒーはコスタリカ・シンリミテスでした。
シグネチャードリンクはアイスアメリカーノ。
こう書いてしまうとシンプルそのものですが、まずは何も入れずに味わってもらい、その後アカシアハチミツのシロップを加え、その味の変化を楽しんでもらう仕掛けになっていました。とても、とてもシンプルでしたが、その分コスタリカ・シンリミテスの良さを余す所なく伝えられたのだと思います。素晴らしい競技でした。
【レポート】(1) 丸山珈琲から2年連続で優勝者が マイコミジャーナル
JBC2010優勝!|丸山珈琲のコーヒー&セミナー情報 Blog

 

~バリスタチャンピオンシップ2010を観戦して思ったこと~
バリスタ自身がコーヒーの質やキャラクターにこだわって豆選びにバリスタ自身が関わる姿勢を、ほとんど全ての選手に見られたことはとても素晴らしいことだと思いました。
今回のバリスタチャンピオンシップは、コーヒーの質はもちろんですが、バリスタが温度による変化、コーヒー以外の素材と合わせた時の変化をきっかけにエスプレッソドリンクの魅力を引き出そうとしている姿と、その情熱をジャッジ、つまりお客様に伝えようとしている姿が印象的でした。スペシャルティコーヒーの、そしてスペシャルティコーヒーのエスプレッソの可能性を感じられる、素晴らしい大会になったと思います。本当に、誰が優勝してもおかしくなかった、そういう大会だったと思います。
優勝された鈴木バリスタ、そして昨年の中原バリスタに続き二連覇を達成された丸山珈琲さん、本当におめでとうございます!!
コロンビア・ボゴタでの世界大会でのご活躍を心よりお祈りしています。
予選から数えるとおよそ1ヶ月、長い期間を戦い抜かれたバリスタの皆さん、本当にお疲れ様でした。皆さんが努力されている姿はとても眩しいすがたとして私たちの目に映ります。スペシャルティコーヒー好きのひとりとして、皆さんの姿にとても、とても感動したことをお伝えします。ありがとうございました!!

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