パナマ エスメラルダ・ゲイシャ

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パナマ エスメラルダ・ゲイシャ琥珀色のウタカタEsmeralda2010
Esmeralda Special 2010
「ゲイシャ」このフレーズで「芸者」を思い浮かべるのが日本人というものですが、
スペシャルティコーヒー界の中でも、「ゲイシャ」は特別な響きを持っています。
上記リンクは先日行われた2010年のパナマ・エスメラルダスペシャルオークション結果です。
今年のRSSの海外ロースター情報網でもばんばんニュースが入ってきており、
5月21日の「珈琲アラウン・ド・ザワールド」を聴いてちょっとビビっときたので、
この「ゲイシャ」種について書いてみようと思います。

RD:珈琲アラウンド・ザ・ワールド ≫ 5月21日ケニアとパナマ
このゲイシャというのはこの品種が発見されたエチオピアの地名によります。

2004年。
ベストオブパナマという、COEにも似た信頼性のあるパナマの国際品評会で、
ある出来事が起こります。ボケーテという地域にある「la Esmeralda(エスメラルダ)」農園のダントツ優勝です。
このとき優勝したロットが実はゲイシャという品種で、農園の特定区画のみを選別したロットでした。

そしてエスメラルダ農園のゲイシャは、2004年から2007年まで、このベストオブパナマにて1位を獲得し続けます。
2004年の落札価格はポンド当たり21$。当時のスペシャルティコーヒーの平均価格を大きく上回る、当時最高値での落札価格でした。
さらに2005年は20$、2006年は50.25$、そして2007年はなんと130$!!!
もはやバブルのような様相を呈してきていました。
Best of Panama 2004 Results
Best of Panama 2005 Results
Best of Panama 2006 Results
Best of Panama 2007 Results

エスメラルダのゲイシャの特徴はスパイス感のある華やかなフレーバーとレモンのようなアシディティ、紅茶のような透き通ったクリーンカップ、およそ一般的なコーヒーとは一線を画すぶっ飛んだフレーバーです。レモネード、という言葉もしっくり来ますね。「ゲイシャフレーバー」という言葉が生まれました。
このフレーバーに欧米をはじめとしたスペシャルティコーヒーバイヤー達は虜になったというわけです。

スペシャルティコーヒーの場合、コーヒーの品種とコーヒーの品質には大きな相関関係は無いと考えられています。しかし原産地であるエチオピアやこのエスメラルダ・ゲイシャに限っては、その地域の微小気候(マイクロクライメイト)によって、独特なフレーバーを獲得しています。
このエスメラルダ事件によって、ゲイシャは中米をはじめとする様々な産地で栽培されるようになりましたが、やはりこのエスメラルダ農園ほどのぶっ飛んだフレーバーを持つコーヒーは出てきていません。標高や気候の微妙な違いが影響しているのでしょう。

パナマ国内でもゲイシャの栽培が盛んになっており、そろそろ収穫出来るようになってきているようですが、果たして?ちなみに丸山珈琲さんなどで扱っていた「パナマ・ママカタ」はゲイシャの特徴的なフレーバーが出ていて、感動ものでした!
スペシャルティコーヒー界に轟く大扇風を巻き起こしたエスメラルダ・ゲイシャですが、2008年よりベストオブパナマには出品せず、独自オークションを開催するようになりました。ビジネス的な展開を考えれば、その方が良いと判断したのでしょう。区画・収穫時期でロットを分け、サンプルを各社に送付、インターネット上での公開オークションを2008年から行っています。これも毎年かなりの価格で落札されています。日本のロースターさんも高額落札されていて、ニュースになったりもしましたね。

農園の経営方針にも色々あるなぁ(特に小規模生産者の現状なんかを思い浮かべると)、ということも考えさせられますが、これは、ゲイシャのもつ独自性がそうさせるのでしょう。
ゲイシャにはコーヒーの多様性溢れる夢が詰まっているのです。
Hacienda La Esmeralda

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