“コーヒーを自宅でいれる時に陥りがちな7つの落とし穴”に1つの反論

投稿者: | 2011/08/16
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自宅でコーヒーを楽しみたい、でもよくわからなくて…
という人のためのブログエントリはそれこそ星の数ほどあります。
私もいくつかそんな記事を書いています。
ネットでRSSリーダーを駆使して国内外さまざまな記事を読むのが日課でほとんど趣味みたいなものなのですが、ちょっと気になる記事がありましたので引用して紹介します。


コーヒーを自宅でいれる時に陥りがちな7つの落とし穴 – GIGAZINE
原典はこちら:EatingWell: To Freeze Coffee Or Not? 7Myths About Making Coffee Answered
以下引用。
“Myth #1: Bulk coffee at the grocery store is the best product to buy.
神話1:コーヒー豆はスーパーなどで量り売りの物を大容量パックで購入している
Myth #2: The best place to store your coffee is in the freezer or refrigerator.
神話2:コーヒー豆の保存場所は冷蔵庫か冷凍庫
Myth #3: Pre-ground beans taste just as good as if you ground your own coffee.
神話3:あらかじめひいた状態のコーヒー豆を買っても、自分で豆をひいてもあまり大差はない
Myth #4: Distilled water is the best water for brewing coffee.
神話4:蒸留水を使っていれたコーヒーの方がおいしくなる
Myth #5: The type of coffee filter you use doesn’t matter.
神話5:コーヒーフィルターの種類は特に味には関係しない
Myth #6: Boiling water is the perfect temperature for brewing coffee.
神話6:コーヒーを入れるお湯は沸騰した状態がベスト
Myth #7: A French press is a better way to brew coffee than drip coffee makers.
神話7:コーヒーメーカーでいれるより、フレンチプレスでいれた方がよい ”


ありがちで、一昔前のコーヒー観だったことにたいしていちいち反論しているもので、
特に
“神話2:コーヒー豆の保存場所は冷蔵庫か冷凍庫”
“神話3:あらかじめひいた状態のコーヒー豆を買っても、自分で豆をひいてもあまり大差はない”

なんかは、「いいこと言うじゃん!」てな感じでおおむね好感の持てる内容ではあります。
“神話6:コーヒーを入れるお湯は沸騰した状態がベスト”
については、適温93℃とのことなので、もう少し高くてもいいとは思いますが、
85℃とかよりはよっぽどいいんではないかと。コーヒー抽出の温度はざっくりと沸騰直後、
これで特に問題はないと思います。
特にいいコーヒーであればあるほど、温度は高いほうが結果はいい、と感じています。
お待たせしました。
ここまで概ね好感と同意をもって読んできた項目でどうしても突っ込まざるをえない項目…

 

“神話7:コーヒーメーカーでいれるより、フレンチプレスでいれた方がよい”

おぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい…
もっともらしく、血中の悪玉コレステロール値を上げる「カフェストール」という成分について言及がありますが、実際フレンチプレスのコーヒーを常飲している私は悪玉コレステロール値で健康診断に引っかかったことはないですし、正直な所コーヒーに含まれている化学的成分と健康への影響についてはまだまだ断定できるだけの研究結果は得られていない、可能性の話でしかない、というのが一般的だと思っていたのですが…

 

より根本的な話をするのであれば、どんなコーヒーをどんな淹れ方をするのか、

なんてことはまったく個人の自由で、強制する・されるようなものではありません。

 

個人的には

1.トレーサビリティの明確な、品質に基づいて公正公平に取引された高品質なコーヒーを、

2.できるだけコーヒーそのものの成分を損なわない金属フィルターで抽出したコーヒー

が好きなので、それについては一貫した姿勢でブログエントリを書いているつもりではあるのですが、こんなふうに言われるとどうしても口をさしはさみたくなりますね。おそらくこの原典の著者はフレンチプレスのコーヒーが好きではないのでしょう。

コーヒーの焙煎度合いやフレーバーによってはフレンチプレスで飲んだ時に若干きつい味に感じてしまうことはありますし、フレンチプレスで抽出した液体の下に溜まっている微粉が嫌い、というのもわかります。液体の色も濁っていて、油が浮いているように見えることもあります。

しかし微粉が気になるのならほんの少し残せばいいし、濁った色はコーヒーの旨味成分ですし、きつい味に感じるならちょっと抽出時間を短くすればいいのです。そうやって工夫することも、コーヒーを楽しむコツなんじゃないかな、と思うのですよ。

 

「コーヒー」という考え方の枠を外して、自由な発想でコーヒーを楽しみたいと常々考えています。

「こうじゃなきゃいけない」とか「こうあるべき」「コーヒーはこういうもの」という考え方は、ほんとうの意味でコーヒーを作っている人たちの工夫や情熱、苦悩に対してあまりにも無関心がすぎます。

 

コーヒーという植物が熱帯雨林の生物多様性に守られ、多様な場所で多様な品種が栽培され、多様な風味特性を発達させているのに、考え方が画一的だというのは不幸でしかありません。もっと自由にコーヒーを楽しむことができてもいいはずです。コーヒーには多様性という夢があります。私たちがまだ知らないことが、コーヒーにはたくさんあります。想像力豊かに、コーヒーのある人生を楽しもうではありませんか。

“コーヒーを自宅でいれる時に陥りがちな7つの落とし穴”に1つの反論」への2件のフィードバック

  1. さんきち

    SECRET: 0
    PASS: bad3548be805e0551a88b44db4745fcc
    情報が得やすくなった分、間違った情報も多いという典型例でしょうね。しかしこれが、大手ニュースサイトだということは問題で、信じてしまう人も少なからずいるんでしょう。
    常に疑い(疑心暗鬼というほどではないにしても)と批判の目、そして「自分」をしっかり持つのが大事、ということでしょうネ。
    そこから、本当の自由が生まれると思いますし、逆に、自分と異なる価値観を認めることもできるようになると、僕は信じています。

  2. admin

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    >>さんきち様
    コメントありがとうございます。
    コーヒーの世界にありがちな「これが一番!それ以外はダメ!!」という話には
    もううんざりしています。オープンな気持ちで、いいところを認め合うような、
    そんな言葉を読みたいですし、自分も書いていきたいと思っています。

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